事業レポート

レポーター・ほんだゆかりがキニナルスキニナルプロジェクトを実際に
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身近な地域に眠るお宝!マップ作りとウォーキングで再発見。

地域のお宝発見ウォーキング 〜大里編〜
文=ほんだゆかり
雨上がりの土曜日、大里生涯学習センターを出発、「安倍川流域まち歩きMAP/大里編」を片手に、桔梗川・浜川に沿って大浜海岸から西脇あたりを巡るウォーキングに参加した。このマップは、昨年5月〜7月、大里生涯学習センターで3日間にわたり行われたワークショップで、有志市民が「地域のおたから」を見つけ出して制作。「大里編」だけでなく安倍川流域の「美和編」「北部編」と藁科川流域の4地域のマップが作られ、1月10日〜2月22日に開催された静岡科学館る・く・る企画展「しずおか自然体験ミュージアム」の地図ゾーンで、展示・お披露目された。ウォーキングには、地図を作ったメンバーも加わり、60代、70代を中心に11名が参加。事前にこれから歩く「水の恵みを知るコース」の説明を受けてから出発した。
まずは、駿河大橋近くの水神社で、ウォーキングの安全を祈願してから、暗渠になっている桔梗川の上の道を進む。途中、大里西小学校脇にある「中原取水場」へ立ち寄った。民家に囲まれた小さな建物で、1日500万リットル、約1万5千人が使える分の伏
流水を汲み上げているのだそう。街中のこんな場所で、上水が汲み上げられているなんて驚きだ。
さらに南下し、南中央(SBS)通りと交わるところで暗渠が終わり、桔梗川が地表に現れた。川沿いを歩きながら、その名の由来が上流にあったキリシタン処刑場から流れる血の色と聞き、驚いたり、歴史を感じたり。「上流に染物屋さんがあって、藍染の藍が流れていたっていう説もあるのよ」。この頃になると、参加メンバーも打ち解けて、おしゃべりも盛んに。川面にはのんびりカルガモが浮かび、眺めて歩くと気持ちいい。
東名へあたったところで、浜川沿いへ移動。満開の河津桜を眺め、下流へと進む。まち歩きMAPにも、浜川はアユの遡上が見られる自然豊か..と書かれていたけれど「あの橋のところで、ウナギがとれるのよ。天然ウナギ。ナマズもいるよ」と、参加者から新たな「おたから発言」が飛び出す。浜川沿いを離れて、中島小学校敷地にある江戸時代の倉庫「郷倉」へ、さらに海岸へ出てから折り返し、自噴井戸がたくさんある中島自噴
帯で、あちこちの湧き水見学しながらゴールを目指した。
広報誌などで募集を見て参加した人は、「地元出身ながら、あんがい知らないことが多く、面白かった」と、満足そう。皆で歩くことで、各々の知っているエピソードを語りあい、新しい気付きがあり、とても楽しいウォーキングだった。4冊のMAPに16の散策コースが掲載されている。地域の資源としてMAPを有効活用して、もっとたくさんの人たちに「おたから」を知って欲しいと感じた。

ほんだゆかり

新聞編集や広告制作を経て、地元メディアで地域ポータルサイトの設計や運営に携わる。イベント主催、ビジネスプランコンテスト入賞、NPO設立アドバイザー、蕎麦食文化研究員、キモノdeおでかけ、ロードレーサー乗り等々。好奇心と行動力が尋常でない。
事業名 地域のお宝発見ウォーキング 〜大里編〜
日時 2015年3月7日(土)
会場 安倍川流域(野外・大里生涯学習センター周辺)
概要 生涯学習センターと静岡科学館との連携で安倍川流域を案内するマップを作成した。企画展「しずおか自然体験ミュージアム」期間中に展示・配布した後、このマップを使用して実際に安倍川流域を散策した。

静岡市葵区御幸町4-1アーバンネット静岡ビル4階 TEL:054-255-4746
土・日・祝日を除く日の午前8時30分〜午後5時30分まで
静岡市文化振興財団は本年設立20周年を迎えます。これを機に市民の皆様にさらに愛され親しまれる財団を目指し、当財団が管理運営する文化施設・生涯学習施設が連携し、「キニナルスキニナルプロジェクト」を実施することと致しました。 子どもから大人まで幅広い世代が参加でき喜んでいただけるように工夫をこらし事業を行いますので、皆様のご参加をお待ちしております。
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