事業レポート

レポーター・ほんだゆかりがキニナルスキニナルプロジェクトを実際に
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立ち上がろう! 物語も出演者もチカラをくれる。前向きエンターテイメント

徳川家康公顕彰四百年記念事業 ドラマダンスエンターテイメイント「STAND UP!~シズオカ独立宣言! 家康再起動~」
文=ほんだゆかり
舞台が終わり、鳴りやまない拍手に応えて出演者がステージに並ぶ。熱演ありがとう!と、さらに手を叩くうち、涙が溢れてきた。

公募によるオーディションでキャスト、ダンサーはもちろん、脚本や音楽、裏方まで、静岡ゆかりの人々が作り上げたドラマダンスエンターテイメント「STAND UP!」。400年の眠りを破り再起動した徳川家康公が、日本からの静岡県独立に向け、市民たちと奮闘する破天荒なストーリーに、躍動的なダンス、迫力満点の殺陣まで登場する。3時間近い長丁場ながら見せ場もたっぷりで、開演から最後まで、わくわく、どきどき、時には可笑しく、時には切なく、楽しませてもらった。
「STAND UP!」は、2013年にエスパルスを題材に公演された市民ダンスミュージカル「GO!! ALL」に続く市民参加型舞台の第2弾。市民公募の出演者は、16歳から70歳まで総勢57人。稽古は、半年間46回に及び、毎週土日の朝から晩までの猛練習で努力を重ねた。
公演当日も、開演30分前まで、舞台上で練習が行われていて「最高の舞台にしたい!」という意気込みが伝わる。

見どころのひとつは、再起動した家康公を中心に繰り広げられる人間ドラマ。県民一人ひとりの幸せを切望する女性知事の熱意と、家康公の時代を超えた英断や言動で、周りの一人ひとりが変わりはじめ、やがて「静岡県独立」を実現していく。「ひとりの幸せ」「小さい愛」も集まれば大きなチカラに変わる。その分、エピソードが細かい印象もあるが、テレビ番組の「水戸黄門」や田辺静岡市長が登場するビデオレターなどの転換シーンを巧みに差し込み、物語は弾むようにリズムよく進んでいく。

また、物語の舞台が県政の場だけあって、経済・防衛・エネルギー・労働・女性政策など、お堅い内容が避けて通れない。それを、静岡豆知識やご当地ネタをふんだんに取り
入れたセリフで笑いに変える脚本も小気味いい。やはり圧巻だったのは、躍動感あふれるダンスと専門の講師を招き練習を重ねてきた殺陣のシーン。舞台いっぱいに闘う姿がカッコイイ!

威厳のある家康公、飛び跳るダンサー、斬りあう戦国武士、あの人もこの人も普通の市民。仕事も学校もあるのに、休日を半年間費やし練習して、努力して、夢を叶えた一人ひとり。小さな夢が、集まって、渦巻いて、大きなチカラになった、そんな舞台だった。きっと、仲間で実現できた素晴らしい舞台に、スタッフは達成感と嬉しさで胸いっぱいだろう。立ち上がること、一歩を踏み出すこと、そんなメッセージを観客は受け取ったに違いない。

ほんだゆかり

新聞編集や広告制作を経て、地元メディアで地域ポータルサイトの設計や運営に携わる。イベント主催、ビジネスプランコンテスト入賞、NPO設立アドバイザー、蕎麦食文化研究員、キモノdeおでかけ、ロードレーサー乗り等々。好奇心と行動力が尋常でない。
事業名 徳川家康公顕彰四百年記念事業
STAND UP!〜シズオカ独立宣言!家康再起動〜
日時 【公演】2015年3月28日(土)15:00開演
    2015年3月29日(日)14:00開演
会場 静岡市民文化会館
概要 「もし家康公が現代に復活し、静岡を独立させたら…」?! 公募による脚本家や出演者により創りあげる、市民参加型舞台。

静岡市葵区御幸町4-1アーバンネット静岡ビル4階 TEL:054-255-4746
土・日・祝日を除く日の午前8時30分~午後5時30分まで
静岡市文化振興財団は本年設立20周年を迎えます。これを機に市民の皆様にさらに愛され親しまれる財団を目指し、当財団が管理運営する文化施設・生涯学習施設が連携し、「キニナルスキニナルプロジェクト」を実施することと致しました。 子どもから大人まで幅広い世代が参加でき喜んでいただけるように工夫をこらし事業を行いますので、皆様のご参加をお待ちしております。
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